やっちゃんのあぐだもぐだ
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2019/07 の記事一覧
天の海 星の林 福島の夏
2020オリンピックの夏はどんな夏休みになるのでしょう。今年の春はブラックホールの撮影成功と小惑星リュウグウ深度の岩石回収成功が大きな話題となっています。、オリンピック終了後の来年12月、『はやぶさ2』の無事地球帰還を祈るばかりです。
NHKスペシャルでは、ブラックホールの環状星雲から垂直方向に出ているジェット流の成分分析から、鉄、マグネシウム、ケイ素、硫黄の4元素の検出により、ジェット流が生命誕生の元であることの予測を立てた天才天文物理学者の理論が放映されました。リュウグウからの持ち帰り岩石の分析により、この理論が証明されることになるのでしょうか興味は尽きません。
  一方、7月25日10時頃に幅59m〜130mの小惑星が月との間5分の1の距離(7万キロ)上空を通過したとのこと、もしも落下すれば大都市一つを破壊する大きさだったとかの話には驚きます。
ヨーロッパの記録的な猛暑の熱波でパリが42.6度とか。アラスカのアンカレッジでも32.2度となり山火 事が頻繁に発生しており、北極圏スヴァールベリ諸島でトナカイ200頭の大量死が確認されるなど、ジェット気流の蛇行により、直近の5年間が史上最も暑い5年間になると予想されており、フランスでは45.9度、インドでは50.8度、気候非常事態の様相だそうです。四方を海に囲まれている日本は梅雨がいつもより長く低温冷夏でしたが、いよいよ暑い夏になりそうです。
地球外の話や気候非常事態の話題など前置きが長くなりました。令和の時代がいい時代になって欲しいと言う願いと、未来の予測を間違いないものにしたいとの願いからか、古代の歴史とか、壮大な宇宙の起源の探求とかの話題が多くなったとも感じています。ついでに、万葉集からの出典で古代ロマンと宇宙探訪をフュージョンしたいと思います。

天(あめ)の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ
  柿本人麻呂(万葉集 巻第7 1068)
 この詩が小惑星リュウグウから有機化合物の入ったカプセルを持ち帰るようなプロジェクトに繋がったに違いないと思いますが、、、如何でしょう。

美(み)夜(や)自呂(しろ)の砂丘辺(すかえ)に立てる顔が花 な咲き出でそね 隠(こ)めて思(しの)はむ   (巻第十四3573譬喩歌)
来年のオリンピックにて野球の開幕戦が行なわれる福島盆地は吾妻・安達太良・霊山・蔵王に囲まれた盆地です。福島市宮代(みやしろ)の辺りは、カオの花が咲き、夜には満天の星空が現れます。吾妻山も安達太良山からの眺望も素晴らしく、多くの登山客で賑わう時期です。
暑い夏には、ガイド付シャワーウォーキングなどもお薦め(写真)です。福島の冷気を吸いにどうぞ足をお運びください。
陸奥の万葉集最終編
仁徳天皇陵などの古墳群がユネスコの世界遺産登録は素晴らしいことです。大和朝廷の日本統一が4世紀中頃と言われ会津まで和の国になったのが会津の名称の起こりと言われ、ここには大塚山古墳などがあります。陸奥の万葉集最終版は、まずは会津峯の万葉集をご紹介します。

 会津(あいづ)嶺(ね)の 国をさ遠(どほ)み 逢はなはば 偲(しの)ひにせもと 紐結ばさね(巻第14 3426)
(解釈;会津嶺の国から遠く離れるので、逢わなくなったら偲ぶよすがにするために、さあ紐を結びくださいな)
歌碑は会津若松市鶴ヶ城三の丸跡(昭和51年の建立)と、磐梯町公民館(昭和59年建立)にあります。

続いて、郡山市に采女伝説として残る歌です。百舌鳥・古市古墳群に近接するのが古代葛城王国であり、葛城王にまつわる万葉集も何か因縁を感じます。

安積香山影さえ見ゆる山の井の 浅き心を我が思わなくに
(巻第十六 由縁ある雑歌3807)(解釈;安積山の影までも映す山の泉、それほど浅い心を私は持たないものを。)葛城王こと橘諸兄と采女の伝説として残る、酒宴でのおもてなしの話しです。

県都の福島市の万葉集と推測されるのが

美(み)夜(や)自呂(しろ)の砂丘辺(すかえ)に立てる顔が花 な咲き出でそね 隠(こ)めて思(しの)はむ
(巻第十四3573譬喩歌)(解釈;みやしろの砂丘に生えているかおの花よ、人目につくほど派手に咲かないでおくれ。人に隠れてこっそり愛でていたいから。)
この和歌の場所は、万葉地理考などから、福島市宮代の摺上川が阿武隈川と合流する当りであろうと考えられますが、歌碑は建立されてはいません。

天皇(すめらぎ)の御代(みよ)栄えむと東なる 陸奥山(みちのくやま)に黄金(くがね)花咲く
      (巻第十八 4097)

大伴家持が越中守の時に、今の涌谷町(宮城県)に黄金が算出した朗報が入り、これでめでたく大仏建立が成り、依って天皇の御世が栄えるであろうとのお祝いの歌であります。
写真は万葉の歌人で編者の一人である『大伴家持』像。奈良県立万葉美術文化館の所蔵です。制作は大山忠作画伯によるものであり、またまた、陸奥二本松との因縁を感じます。