やっちゃんのあぐだもぐだ
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二本松・酒と肴の話
二本松には造り酒屋が4社あります。二本松のお酒が美味いのは地理的条件と伝統の匠技が絶妙に融合しているからです。西の安達太良連峰と東の阿武隈山地の間を阿武隈川が大きく蛇行し、山が重なり合う地形は雨量と雷が多く、空気成分の窒素がイオン化しやすくおいしい酒米が取れる地形です。また、古い地質に属する阿武隈山系の硬水と、新しい地質の奥羽山脈系の軟水の両方の水脈から4社それぞれが個性ある酒水を使用しお酒が生まれます。この自然条件の良さと酒造りの伝統を頑固に受け継ぐ杜氏の技術が加わり金賞そろい踏みを実現しているのです。世界中に輸出されている大七、奥の松。安達地方だけで流通している、いわば『旅に出ない酒』の千功成、あだたら菊水と4銘柄すべてが個性あるおいしさを醸し出しています。
 安達太良山は万葉集に詠まれた最北の山です。二本松には室町時代に奥州探題が置かれ、江戸時代は丹羽家10万7百石の城下町として栄えた陸奥の要所でもありました。城が置かれた事実は冬でも降雪量が少なく、過ごし易い気候の良さにもあったと推察されます。こんな気候ですので根菜類の栽培が盛んで、イモ類、ネギ類、ゴボウ、人参、アサツキの出荷量も多くキュウリなども特産品です。頑固に昔ながらの有機農法を守り続けている専業農家が残り、有機飼料と酒酵母で飼育された酵母牛を旅館料理につかいます。おいしい大根、牛蒡、人参などを使ったザクザク汁や麹付け料理などが地域の伝統料理です。
 住んでいると地域の素晴らしさをつい忘れがちになります。安達太良山を中心にした安達地方は、空気も水も四季の移ろいも最高の場所です。そんな自慢を食の部分で表現するべく、創作マリアージュ膳なる酒と肴の創作料理を作ってみました。全銘柄が金賞酒である自慢の日本酒に、有機素材を使った郷土料理を中心に組み合わせ、海産物など地元で獲れないものは、産地直送にこだわっています。二本松の酒と肴の組合せで、第3の味が生まれ、フランス人のように『ボン・マリアージュ』と叫んで頂きたい思いがあります。創作マリアージュ膳を味わいに是非お越し下さい。
ウォーキング3周目に入りました
岳温泉が本格的にウォーキングに関わって3年。2005年3月にH.ガウダー氏がパワーウォーキングを岳に伝えたのが、理論的なウォーキングに取り組むキッカケとなり福島大学監修の下に歩みだしました。6月には日本初の指導者資格認定講習会が行われ53名のパワーウォーキングインストラクターが誕生しています。同じ3月に岳温泉を中心とし33のウォーキングコースを設定、ウォーキングマイレージの仕組みも作られ、9月には日本ウォーキング協会認定の温泉と健康リーグが始まりました。昨年6月からは、ノルディックウォーキングの導入を図り、ウォーキングに関わるジャンルが岳温泉にほぼ出揃いました。この間に、ウォーキング大会参加の為に草津、小国(九州)、東松山、玉造、下呂、蔵王、足摺、野沢、指宿、そしてドイツはバード・ザルツィンゲンまで岳の面々が出かけ『歩く岳で健康』のアピールをすることができました。
さて、3周目の今年2月からは地域総合スポーツクラブ『岳クラブ』が立ち上がり、さらに二本松市民にウォーキングによる健康づくりを浸透させる為のプロジェクト〈健康づくり大学〉が開始、岳温泉全体が健康保養型の滞在温泉地になる方向で進んでいます。
こんなウォーキング事情の岳温泉ですが、さらにウォーキングを地域の売り物とすべく日本ノルディックフィットネス協会の指導者研修会に岳から3人参加し、勉強することができました。今までのウォーキング理論と実践にさらに厚みが加わった研修内容でしたので、大いに『歩く岳で健康』のプロジェクトに役立てることができそうです。人間の骨格筋は660、脚に関する筋肉は430、腕は170、残り60が顔。ノルディックウォーキングでは90%の筋肉を使いますので、最大心拍数の40%?60%の心拍数で健康増進効果が得られます。パワーウォーキングでは60%?75%の心拍数を設定していますので、腕の筋肉が加わった分だけ心拍数が下になる事も理解できました。パワーウォーキングをガウダーさんから学び、ノルデイックウォーキングも本格的に学び理解度を深め、さらに保養温泉地づくりに活用するつもりです。写真は、JIFA(日本ノルディック協会)ナショナルコーチの高橋直博さんの本格的歩き方です。私も早くこんな格好で歩いてみたいと思います。岳クラブのウォーキングインストラクターのレベルもさらに上がりました。気候が良くなりましたので、是非お出かけ下さい。
心身ともに温まりましょう
 最近の都市部でのホテルラッシュには驚きます。先日は、東京汐留にある世界チェーンのホテルに泊まるチャンスに恵まれました。今週号の週刊ダイアモンドにリッツカールトンホテル開業の詳しい記事が載っているのには驚きです。この世界一流の2つのホテル以外にも、超一流のホテル群が新しく誕生しているのは景気が回復したからなのでしょう。
一方、地方都市においては安価なビジネスホテルの建設が続き、駅周辺の様相が数年前からは一変しており、従来の都市旅館などの廃業も目立ってきているようです。
 大都会に現れた超一流ホテルの狙いは最上位の客層数%のお客様の満足度をトコトン追及した運営を目指しているようです。先日、身分不相応で泊まった感想は、余りにも私の生活レベルからかけ離れすぎでした。最近のITバブルの資金がそっくりホテル建設に向かい、IT関連や中国開発などの世界の商人が立ち寄りに使う感覚なのでしょうか。ガラス張りのバスルームに、自分の居場所を見つけることが難しく、つくづく「自分は田舎者だな!?」との思いを強くしました。一方、超安値ビジネスホテルも満杯だそうです。こちらは、炎熱商人的ビジネスマンが数多く利用するのでしょうか。ホテル建設の一面を見ても、消費の二極化、デジタルデバイスが現れてきているのに驚いています。
 さて、我が旅館は気軽さが売り物で庶民向きだと自覚しています。季節変動は多少有るものの年中忙しい商売です。自分が旅館生まれのせいか、旅館のレベルが生活レベルになってしまいます。世の中がインターネットやケイタイのお陰で瞬時に世界の情報が手元に届く時代になりましたが、温泉に入って『温まる』という行為はアナログ世界で日本の温泉場でしかできないことのようです。福島県中通り地方には桜の名所がいっぱい、これからが見頃です。花見をしながら岳の湯の酸性緑ばん泉に浸かりに来て下さい。ついでに水着もお忘れなく。陽日の郷あづま館の年中泳げるプールの私の姪っ子たちのワンショットです。
春の味
今年は冬らしくない日が続き、冬大好き人間としては何となく寂しい気が致します。先日は早々と芽を出した大玉村道沿いのフキノトウを友人から頂き、春の味を楽しみました。花粉情報も例年よりひと月も早いようです。花粉症にお悩みの方は、苦いフキノトウが予防にいい事をご存知ですか?ラジオで耳にした「春は苦味のある新芽を食べて動物は花粉症を防ぐ」ということを信じて、つとめて春の早い時期にフキノトウを食べるようにしています。効果のほどを測定する術は知りません。
平均気温が高くなっても、標高1000m以上の所に位置するスキー場はまだまだスキーシーズンが続きます。前回『あぐだもぐだ』に、カービングスキーについて知ったかぶりの持論を載せましたが、お読みいただけましたか?大好きなスキーのこと、新しい理論の本と思えばさらに衝動買いしてしまいます。先日、『ゆるスキー』なる言葉が初耳だったので、早速、関連の本を買い求めました。著者は高岡英生氏、40歳から始めたスキーで超ベテランのプロスキーヤーにタイムレースで勝てるスキーは魚の運動理論、体軸を基本にした古来からの武術に通じる鍛錬手法だそうです。昔、蛇のテクニック、円錐振り子のテクニックとか骨盤縦割りと見谷プロが言っていたのを思い出しました。私も実験して、還暦スキーヤーとしてもっと早いスキーをしてみようと思います。
話し変わって、私の友人のこと。二本松出身で岳育ち、一緒にスキーをやりながら育った輩が、瀬戸内海にて舟宿を作っています。彼が瀬戸内海に行った理由は、和船の製造技術が廃れてしまいそうなので、和船工房のオーナーになった事が原因のようです。世界中で一番効率のいい和船は、一本の櫂で居眠りしながらも推進力が得られる作りだそうです。国体にカヌーやボート競技があるのに日本の伝統の和船競技がないのはおかしいとの持論を展開して、瀬戸内海に居ついたようです。
フキノトウが花粉症にいいことや、武術の極意にスポーツの究極技があるとか、和船は世界で最高効率の船だとか、何か原点回帰の感がします。時代が明らかに変わりつつあるのですね。

最後に、HPの改定に手間取り『あぐだもぐだ』の間が空いてしまいお詫びいたします。
60にして耳を疑う
昨日は大寒、例年よりも雪が少ないけど、スキー場は無風状態できちんと整備され、上々のコンディションです。私は亥年生まれの還暦スキーヤー、「60にして耳に従う」と行きたいところですが、己の耳を疑いたくなることが多いのでウンチクを語ります。今年の話題は何と言ってもの団塊の世代の動向、時々「ダンコンの世代ですね?」といわれます。ダンコン(弾痕・男根?)ではなく鉱物の塊りの意味でダンカイの世代です。
バブル崩壊後、よく「バルブが崩壊して大変だよ!」と水道管が破裂したような言葉を耳にしました。ダンコンとバルブはまだご愛嬌としても、わが大好きなスキーについては空耳では済まされません。言葉使いの間違いはスキー技術の間違いに発展し、次世代に誤って伝わるので、知ったかぶりをご披露いたします。最近売れ筋のカービングスキーのことです。クドイと思っても、しっかり読んでくださいネ!。
カービングスキーとはスキーのトップとテールがシャモジみたいに曲線を描いている幅広で短めのスキー。「曲線を描いている」と書くと、カービングスキーは、クニャクニャと曲がりやすいスキーだと解釈している人がほとんどのようです。英語のスペルはCARVING SKIです。CURVING SKIではありません。CARVEは、切り分けるとか彫刻する意味です。CURVEは曲がるとか曲げるの意味で直球カーブのカーブです。ドイツ語ではカービングターンをSCHNEIDEN SCHWINGEN(シュナイデン シュヴィンゲン)と言います。クロスカントリーのスキー板でも、急で硬いコブ斜面を切って滑り下りるウマイ選手はいます。これぞクロカンスキーのカービングターンです。お分かりいただけましたかね。
先日、『皆川賢太郎が教えるスキー完全上達』なる本を六十の手習いと思い衝動買いしました。トリノオリンピック4位のスラローマーが外足スキーが大事、スキーは落下スポーツだと言い切っています。スキーの原理は昔から同じです。言葉を正しく理解し、正しいテクニックを身につければ、60歳を超えてもスキーは確実に上達できます。プレートがついたカービングスキーは実に良く切れ(カーブでき)、直線的なスキーができます。あと40年若かったらオリンピックに出られたかもしれないと思われるほどの上達気分になります。雪山が呼んでますよ。ヤッホーッ!
年中行事の始まりです
今日は七草。正月気分が抜けないうちに、我が家(宿)の年中行事の前半部分を綴ってみたいと思います。まず、元旦から3日間は、恒例の千本杵餅つきが行われます。7日の朝、正月飾りをはずしお供え餅も棚から下ろし、神棚に七草粥をお供えいたします。15日の小正月には団子刺しをし、2月3日は節分の豆撒きをします。二本松のお殿様に丹羽(にわ)公に失礼にならないようにと「オニーッ?、ソト!フクは?、ウチ!」と全館くまなく歩き豆を撒きます。遠慮しながら豆を撒くのですが廊下や広間に少なからず豆が散らかり、掃除担当者の余計な仕事が増えます。翌日の4日は立春、とはいえ厳寒でありスキー場は絶好のコンディションとなり岳温泉はスキーヤーで賑わいます。14日はバレンタインデー、何点かチョコレートが届きます。バレンタインデーが終わると雛祭りの飾りつけが登場いたします。大きなひな壇をフロントに飾りお客様からは大変好評です。ホワイトデーは余りピンと来る日ではありませんが、チョコレートのお返しに頭を悩ませます。3月に入ると温泉街周辺は雪も消え始めますがスキー場付近はまだ冬、それでもお彼岸を境に急激に春の装いになります。春休みが終わり4月に入ると風は冷たいものの高原全体に芽吹きが見え始めます。春はウォーキングのシーズンでもあり、2年前から始まった『歩く岳で健康』を地で行く季節に入り桜のシーズンを迎えます。
 宿泊業は、立地産業です。特に温泉旅館業の立地は山間部などの人口密度の小さいところなので、大前提の立地条件を良くすることに知恵と努力を傾ける必要のある産業です。また季節要因にも左右され、冬期間に山間部まで入ってくるのはスキーヤーか我々住民だけとなります。それでも、何とかシーズン中と同じようにお客様に来ていただけないか知恵を絞ります。今年は、特に地元のお客様においしい本物の味を召し上がっていただくべく『産地直送感謝祭』なる宿泊企画を作りました。私の友人が瀬戸内におり、美味しさ抜群の能島鯛をゆうパックで毎日直送してくれます。4月27日まで正真正銘の産直で宿泊していただく企画です。その他、北海道の瀬棚漁港からはズワイガニが届きます是非この期間においでください。写真は、能島鯛を送ってくれる我が友、松下君と調理部主任の阿部吉一です。第一便が届いた時の能島鯛との記念撮影になりました。お出でをお待ち申し上げます。
今年の初日の出は最高!
 新年明けましておめでとうございます。あだたら高原岳温泉は、穏やかな元旦の朝を迎えました。今年はきっと良い年になるに違いありません。昨年に引き続き、今年もあだたら高原スキー場の初日の出ゴンドラに乗り、薬師岳山頂(1380m)付近から阿武隈山地の移ヶ岳(984.5m)から昇る初日の出を拝むことができました。29日に降った深雪が薬師岳山頂へのルートを塞ぎ、ゴンドラの山頂駅付近での撮影となりましたが、晴天に恵まれ早朝からゴンドラステーションはは大忙しでした。日の出は6時53分、薄らいだ東の空のオレンジ色の明るい部分の範囲が広くなったと思った瞬間、多くの見学者から歓声が上がり光り輝く太陽の上部が顔を出しました。それもつかの間、あっという間にまーるい太陽になりました。元日の日の出は最高でしたよ。
 さて今年、2007年はいったいどんな年になるのでしょうか。亥年、団塊の世代の退職年齢、ネット社会の更なる進展、中国やインドの躍進、松坂投手の大リーグ移籍による大リーグ人気の更なるアップなど私の狭い了見での予想範囲ですが、どうですか?誰でも考えられる範囲ですかね。正月版の新聞予測を探ってみても余りピンと来る記事がないように思えます。元旦の今日の太陽のように、きらっと光って直ぐに丸くなるような穏やかな社会情勢になるかもしれません。それでも、突然の天候異変はいつ起きてもいいように、観察眼と危機管理能力は向上させたほうがいい気がします。早起きして、標高1380mまで一気に登り、お日様に願をかけることのできる機会を作っていただき、山頂駅から初すべりをさせていただいた富士急安達太良観光の皆様に感謝を申し上げます。
天翔ける風の光に
『天翔ける風の光に』は岳温泉復興100周年記念誌のタイトルになりました。出典は安達太良小学校校歌のイントロからです。今年1年間の復興100周年行事も、一連の行事を終えほっとしております。特に記念誌編集委員会の努力で素晴らしい記念誌が完成し、岳温泉独自の観光地作りの歴史を垣間見ることができます。明治39年に始まった現岳温泉が冬期オフシーズンの解消の為スキー場を開設したことと、引き湯技術が進化し松ノ木をくり貫く技術が8kmもの引き湯の温度低下を防ぎスキー場開設と相俟って集客効果を上げることにつながった事実は90周年の時には見えてこなかった視点です。昭和29年のスキーリフト完成により冬の期間のさらなる底上げにつながり、同じ時期に始まった二本松菊人形や岳温泉仮想盆踊り大会も年間の入りこみの安定化につながってきたこと、東北道や新幹線の開通効果がニコニコ共和国という観光地戦略を成功させた要因にもなり、岳温泉に増改築ブームを呼び、バブルがはじけ、さらに生ごみのリサイクル事業がウォーキングと結びつき、現在に至ることなど岳温泉一大絵巻400ページは圧巻です。また、巻頭のあいさつ文に鈴木泰二さんがヴィレッジ880構想に触れ、木村光泰さんの温泉神社2つの祠(ほこら)の論文などもあり大変面白い書物でもあります。
さて、今年もスキーシーズンがやってきました。でも、暖冬傾向にさらに拍車がかかったような今年の気候は心配の種です。今年のあだたら高原スキー場は12月7日にオープンし順調なシーズン滑り出しに見えたものの(写真はその時の初すべりのS氏)このところの暖かさでせっかく作った雪も溶け出してしまい、寒波の再来が待たれるところです。天を仰いでスキー場に雪を乞うのは今に始まったことではなく、岳温泉に初めてスキー場を開設した昭和4年12月の状況も同じようにやきもきしたことが祖父の書いた『岳に生きて』なる本に出ています。スキー場を開設する思いが実を結び、国有林を約1000m切り開き、休憩所も新築した11月中旬は大雪に見舞われたもののスキー場オープン予定の12月25日の開場式が近づくにつれ、ほとんど雪が消えてしまい神仏への願いが通じたのか12月24日クリスマスイブには30センチの積雪を見たことか書かれています。私にも77年前からの思いが遺伝子に組み込まれているようですが、そろそろ本格的な降雪を神頼みをしたい気持ちです。
 正しい歴史観を持つことが正しい未来を切り開くことであると念じながらこれからも観光地作りにまい進したいと思います。是非、適切なアドバイスをお願いいたします。
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